副住職のはなし
新しく檀家になられたおじいさん
副住職のはなし先日墓地を求められていたおじいさんがお墓を建てたいとお寺に相談に来られました。
お茶を飲みながらお墓を建てる手順などをお話していたのですが、その中で最近法事が少なくなったねという話になりました。
若い人は何処と何処が親戚かわからない、しかし私に相談をすれば親戚関係を教えるのにと言われて「年寄りに関わると損をするばかりではない、得をすることも沢山あるんだけどね」とお話されました。
なるほどごもっともです。
年を取ると邪魔もの扱いされる風潮がありますが、人生で苦労され経験を積まれた方から学ぶ事は沢山あるように感じます。
ふと昔の事を思い出します。私は勉強が出来なくて親によく怒られていました。そんな時に助けてくれたのがおじいちゃんでした。
おじいちゃんは助ける事を通して何を言おうとしたのかと最近考えます。
親が自分の考え方を正義として子供に考えを押し付ける事(教育との境が難しい所ですが)を言おうとしたのかなと想い返しています。
そして自身を顧みますと親以上に正義を人に押し付けている日常です。
どうしたら良いでしょうか。