副住職のはなし
善き人がいる場所にかえる
副住職のはなし秋の法事シーズンが終わりほっと一息ついているところです。
忙しかったせいか帯状疱疹に罹ってしまいました。初めて罹ったのですが痛いですね。お経を読んでいるときも痛みで一瞬お経が止まりそうになりました。皆様も御身大切に。
人生に躓いて蹲った人がいる場合どうしますか。私は大変にお節介なのと自分自身も助けていただいた経験がありますので何とかならないかなと思い自分に出来ることをすることにしています。
しかしそこには、何かをすると見返りを求める自分がいます。浄土真宗では人間が行う善行(行動)を雑毒の善と言います。
雑毒の善とは、色々と良かれと思ってするけども最後のところになると相手を見捨てる者の心を表しています。
対して仏の善とは見捨てない心を表すのですが、仏の善と人間の雑毒の善という、どちらを取るかという対立構造ではなくて雑毒の善を教えられる所に仏の善があるように感じます。
善き人(仏道を歩む人ひと)の言葉に私の人助けに隠れた要求を観ました。
しかしそれがあなたの役割だと言葉をかけられました。