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副住職のはなし

蓮照寺報恩講

副住職のはなし

わたしが京都のお坊さんの学校を卒業し新潟へ住んでから10年になります。長岡に5年ほど住んでから蓮照寺へ後継ぎとして入寺しました。自分の住んでいる所・お寺が大好きです。何故なら一緒に学ぶ門徒さん・仲間がいるからです。

 

長岡に住んだ経緯は、いつも蓮照寺へ法話の講師で来てくださる高雲先生から京都の学生時代に声をかけて貰ったからです。

わたしはあまり成績の良いお坊さんではなく、正直に申しますと落ちこぼれでした。しかし当時から親鸞が書いた「歎異抄」や「教行信証」を読んでいましたが、内容が難解で当時の私にはどのような事が書いてあるのか全くわかりませんでした。

 

悪戦苦闘しながら時間の空いた時に宗正元先生のお書きになられた「教行信証聴記」を読んでいましたら中山先生という方が声を掛けて下さいました。中山先生も以前は宗先生の講義を聞いておられた様で、それが縁になり私の面倒を見てくれました。

 

苦悩を抱える私の話を初めて聞いて貰える人に出会った瞬間でした。当時の事を今も時々想い返しますが人生を決める大切な出会いです。そしてその出会いが高雲先生に繋がってゆき、自分の子供の様に生活を共にして手取り足取り親鸞の仏教を教えてくれました。

それは決して物知り博士になるような知識学習ではありませんで、様々な苦悩を抱える身を持つ私にどの様な道が開かれているのか。

 

浅学ですが私の学んだところによると、日常に起こる問題を通して、自分の善悪損得だけに留まらずに親鸞に聞いてゆく生活が私を含めてすべての人に与えられている様に感じます。

皆さんと一緒に学びたく思います。

 

☆11月18日10時30分より本堂にて報恩講をみんなで一緒に務めたいと思います。どなたでも自由参加ですがお弁当をご希望の方は事前にお寺までお知らせください。