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副住職のはなし

修業時代の思い出・初めに尊敬あり

副住職のはなし

最近暑さで身体が疲れるので夜早く寝るものですから夜中の2時か3時頃に一度起きるんです。目が覚めてしまうものですから本を読むんです。

お坊さんの学校で教わった竹中智秀先生の本を5年ぶりくらいに読み返しています。面白い先生で白いワイシャツの胸ポケットにチョークを入れるものですからワイシャツにチョークがいつもついている先生でした。学生から質問があるとそのチョークを取り出して言葉をよく書いていました。

先生の言葉で印象に残っているのが、「初めに尊敬あり」。

とても深みのある言葉ですよね。仏様の心をあらわす言葉なんです。我々に初めに尊敬があるでしょうか。損得や善悪はあるかもしれませんが如何でしょうか。

そして凄いのはその初めに尊敬ありは、損得や善悪で人を裁き自分を裁く我々に向けられている心なんです。

少し言葉を換えれば、痛ましい生き方をしているにもかかわらずにそのことに普段は気が付かない私に向けられています。

さて夕方になったので芝の手入れをしてきます。