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副住職のはなし

お坊さんの学校を思い起こして

副住職のはなし

こんにちは。門徒さんとのお話の中で「お坊さんの学校はどんなところですか?」とご質問頂いたのでこちらでも書いてみます。

大学とか別院にある週末だけの学校などがあるのですが、私(副住職)の出た学校は京都の山科と岡崎(現在は山科に統合)の二つの校舎があった大谷専修学院といいます。全寮制でみっちり鍛えられる学校でして中々ユニークなところです。

しかも部屋は相部屋で冷蔵庫・テレビ・エアコンなし私がお世話になっていたころはお風呂もなしでしたが、近年シャワーと教室にエアコンが付いたそうで、正直うやらましいです。

朝は6時に起床して学校で授業を受けて18時ごろに終わり、週に2回は寮で班ごとにミーティング(19時から21時頃まで)ですので結構忙しいです。休みは日曜日と祝日で、夏休みと冬休みがあります。

食事は上級生が責任者となって3食班ごとに日替わりで作ります。そして食べ終わった後の後片つけも学生が行います。中々厳しいでしょう?ですがみんな真面目にやっているかというとそうでもありません。

寮の門限が22時で点呼があるのですが、それが終わって消灯して暫くすると有志で窓からこっそり抜け出し、そして近くの居酒屋で息抜きをしたりしていました。結構そういう場所で本音が出るというか大切な話になることが多く深みのある時間で今でも覚えている内容があります。

卒業してから私は学校とはまったく関わっていないので、数人の友人と会うだけですがひとりだけとても会いたい人がいます。彼は人の事を決して悪く言わない人でとても私は感銘を受けていました。元気でやっているといいのですが。