副住職のはなし
不安や苦しみはどこへ行くのでしょうか
副住職のはなし先日病院に入院されている檀家さんとお会いしてきました。大工さんを長年されていた方です。
お元気な頃はご自宅へお参りにいくと暖かく迎えてくださいました。お経をあげて一緒にお茶を飲みお話をするおじいちゃんです。
入院しているのと最近お聞きしました。
暫く姿が見えなかったのでどうされたかなと心配していました。そして具合が悪いとお聞きしましたので顔が見たくなり会いに行きました。
お会いしたら相変わらず暖かく迎えてくれるいつものおじいちゃんの姿がありました。
わたしはただ会いに行っただけなのに、ありがとうと言って泣いておられました。
持参した念珠をおじいちゃんの腕にかけて手を握りながらご自身のご病気の事や昔のこと・今の私やお寺のことなどを話しました。
他に何が言えただろうかと感じる次第です。そして同時に抱えておられる不安や苦しさはどこへ行くのだろうと思っています。