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副住職のはなし

コロナにおける葬儀・法事 2020年を振り返って

副住職のはなし

今年の初めからコロナによって葬儀・法事も大きく影響を受けました。私のお寺はいわゆる田舎にあり人間関係を大事にする地域です。良し悪しは置いておき事実のみ記したいと思います。

 

私共の地域はお通夜に100人参列されることも珍しくなく、法事も20人30人は当たり前でした。けれどもコロナになった今年は様変わりしました。お通夜・葬儀は20人以下が多くなり、いわゆる家族葬の形式がとても多くなりました。法事も自宅で行わずにお寺の本堂で行ったりして人数も家族だけになり、少なくなってきました。一件50名規模の法事がありお斎も用意され賑やかで懐かしく思いました。

 

以前は通夜ぶるまいといって席が用意され飲食物が提供されていましたが、それも無くなり折箱で済ませる形になりました。また僧侶も含めて皆さんマスクを外しません。お坊さんは入場して一番前の読経の席に着くのですがマスクをしたままだとお経の声が出しにくく困っています。

私は声が大きくてマイクなど必要ないのですが置いて貰った方が良いのかなと感じています。

 

葬儀の形態も一日葬というお通夜をしないお葬式が増えてきましたね。以前から簡素化の傾向にありましたが、最近は顕著に表れています。

経済的な所で言うとお経を読んでお布施を貰う仕事は減りましたが、しかしお寺の掃除や花や草木の世話があります。今年から永代供養墓周りの芝生の手入れ・噴霧器を買い除草剤を撒くようになりました。自分でも意外なのですが、これらの仕事が楽しいのです。

世間ではお墓参り代行なるものがあるそうで、お経を読む仕事がなくなったらやりましょかね。お墓の掃除をしてサービスでお経を読ませていただきましょう。