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お墓参りの作法

お知らせ

お参りに出かける前に朝の情報番組を見ていましたら、お墓参りに着てはいけない服や供えてはいけないお花など紹介されていました。

 

番組の中で皮を使った服や靴はいけない、椿などは首が落ちるイメージがあるので避けた方が良いとゲストのお坊さんがお話をされていました。

 

私は両方とも問題ないと思います。死をイメージさせる物がいけないと言いたいようでしたが、そもそもお墓は死んだ方が骨になって入る場所です。

死と向かい合うとても大切な所です。我々の日常生活においては、死を連想させるものはなるべく見ないようにしているのではないでしょうか。

観経というお経に人間は見たいところしか見ないという言葉がありまして、誰でも死は恐ろしく見たくないというのが本当の所ではないか。

 

その日常生活に家族や友人が亡くなる事によって死が意識されます。死なない者として生きているつもりの私の世界が裂かれるようにして、死が入ってきます。そして死が縁になって生きるって何だろうか・死ぬってどういう事なのか・人生って何だろうか・人生にどのような意味があるのか・

 

そこからとても大切な問いが生まれます。

お墓に手を合わせて祈られる人を見ているとそのように私は感じます。

 

最後にお線香とお供えするお花は必ずご自分で用意してお寺に持参してください。

売っているお寺もあるようですが私は自分で用意する事も含めて、手を合わせ祈る事だと考えています。