副住職のはなし
知っておきたい永代供養墓・ビル型納骨堂編
副住職のはなしこんにちは。お参りから帰ってきてお昼ご飯を食べながらテレビを見ていたら政務活動費の不正問題で市議が取り上げられていました。
何かあったときには正直にお話出来ればいいのでしょうが、特に悪い事の場合は難しいですね。
ですがその時の対応がその方の生き方を表すと思います。
さて今回はビル型の永代供養墓・またはビル型の納骨堂です。大都市などで流行っていて建設ラッシュで沢山建っています。ビル全体にお骨を納められるタイプで、お墓のモニュメントがありそこのバックヤードからお骨が運ばれてきて手を合わせます。
裏側は大きな自動式倉庫になっていてそこにお骨が沢山保管されていてICカードをお墓にかざすとお骨がお墓まで運ばれてきます。
わたしは裏側を写真で見たのですがまるで倉庫や工場のようで、そこを見たら一般的なお墓とは違いますね。
土地が無い都心部でも非常に効率的にお墓の需要に答えられ販売も好調ですので、業者と地方の寺院が組んで建てている所もあります。金額の50%が業者に手数料として支払われるとのこと。
資金調達から土地の確保・建物の建設・広報を一手に引き受けるようですから手数料も高額なのだとおもいますが、みなさんはどう思われますか。
私が拝見したところは、とても豪華な作りで王様が出てきそうなホールや室内で魅力があります。
近くにお住いでお墓を探されておられる方は申し込まれる方が多いのではないかと感じました。
しかしながら、私も永代供養墓を建てて運営しておりますので心配な点がひとつあります。
高額な手数料を払ってしまって将来建物が古くなった時に対応が可能なのかなと感じます。
年間の管理費を払うようですが、プロによる機械のメンテナンスやフロントがあり案内係の方が数名いらっしゃるので人件費や光熱費も結構かかると思います。
管理費をマンションの積立金のように将来の建て替えに使うことも難しいのではと思います。
もしビル型永代供養墓・納骨堂の建て替えなどがあれば相当の金額がかかります。その時に追加でお墓を持っている方に費用負担の話が出なければいいと思います。
申込のときにはセールスマンが出てくるようなので疑問を口にしても良いことしか話しませんのでお求めになるときは慎重になさってください。
これはビル型の永代供養墓に限らずにどこの永代供養墓でも同じです。しっかりとご家族や近しい方に相談してください。