副住職のはなし
永代供養墓を選ぶときの選択
副住職のはなしこんにちは、夏なのにすっきりしない天気が多いですね。
さて今回は永代供養墓の選び方というテーマです。お伝えしたいのが寺院が運営する永代供養墓と霊園が運営する永代供養墓で、どちらを選ぶかということです。
私はお寺の副住職という立場ですが、一方的に寺院の永代供養墓がお奨めとは申しません。
お互いに良いところがあると思っています。それと不安な点もあると思いますのでそこも書きたいと思います。
まずは霊園にある永代供養墓ですが、良い点は檀家になる必要がないので気軽に申し込めます。どうもお寺との付き合いが苦手だと考える方にお奨めです。お盆などには霊園と契約しているお坊さんが来てお経をあげて供養して貰えるみたいですね。
少し不安な点は永代供養墓を生前契約した場合に葬儀の時には自分たちで葬儀を出してくれるお坊さんを探さなければならないことです。法事を務める場合も同様です。また霊園がずーっと存続するのかという点も気になりますね。これはお寺も同様で廃寺になるこお寺さんもあります。
お寺にある永代供養墓の場合ですが、良い点は葬儀になればお寺の住職が来て読経してもらえ、法事になればそれもお願いできます。毎月の命日には自宅の仏壇の前でお経を上げ供養する月行(つきぎょう)といいますがお願いできます。
檀家になる・ならないもお寺さんによって様々で檀家にならなくては永代供養墓に申し込めないお寺さんもありますし、私どもの蓮照寺のように檀家にならなくても永代供養墓を申し込めるお寺さんもあります。
そしてお寺での法要の時(お彼岸や盆参)のときには講師のお坊さんが来て仏教の法話が聞けるところも良い点だとおもいます。とても大事な事です。
不安な点は寄付を求められたり、お坊さんも人間ですので色々な人がいます。お寺の運営方針は住職次第なのでお寺の規模などで決めないでどういう方が住職かという視点で選ぶといいと思います。
檀家になるとお寺の草むしりや掃除に参加しなければならないと思われている方がいるようですが、そういうお寺さんは今は少ないと思います。義務としては年間のお寺の維持費(1~2万円程度が多い)を納めることくらいです。入るお寺さんに確認してみるといいですね。
自分たちが永代に入るお墓・家ですからよく検討して自分たちが安心できる永代供養墓を選んでいただきたいと思います。