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副住職のはなし

武田信玄と上杉謙信

副住職のはなし

最近NHKオンデマンドで昔の大河ドラマをみています。戦国時代が好きなので緒方直人主演の織田信長という今から30年くらい前に放送されたドラマをみているのですが、織田信長の強敵として武田信玄が出てきます。

甲斐の虎との異名を持ち大変優れた戦国大名です。その武田信玄のライバルといえば越後の上杉謙信みなさんご存知かと思います。川中島を挟んで何度も合戦をし激闘を繰り広げました。

このふたり意外なことに得度をし仏門に入りお坊さんの資格を持っています。上杉謙信は高野山で修業をするなど本格的で武田信玄は信玄という法名を名乗っています。

世間のイメージでお話しするとお坊さんは欲がなくて平和主義で温厚でという聖者のイメージがあるかと思いますが、実際は欲深く煩悩が盛んです。

上杉謙信と武田信玄このふたりのように自分が生き残るためには他人を殺していくという生き方を自分もしているなと感じました。ですがそれがダメというわけではないと思います。

そのことをとうして自分自身の重い罪に目覚めてその罪を背負って生きる道が実はひらかれているのです。重い罪を抱えているわたしといつまでも一緒に居てくださるのが阿弥陀様です。

13日はお墓参りされる方が多いと思いますが、真宗門徒であればお墓に南無阿弥陀仏と書いてあるかと思います。

阿弥陀様はわたしがどんな事をしても一緒に居てくださる仏様です。丁寧に手を合わせてましょう。