副住職のはなし
帰る場所はありますか
副住職のはなし時々感じることがある。
私はどこからきてどこへゆくのか。
もう20年も昔のことになるがある人に言われた言葉がある。「悩むな。わからないことは考えるな」と。
しかし悩むことを止めることができなく彷徨い歩くほかにできなかった。
自分でも振り返ると不思議だなと想うのである。彷徨っていたら誰にも出会わなそうであるが、彷徨い歩くなかではじめて人に出会った。
私よりも先んじて悩み彷徨った人に。
専修念仏学院の学祖・信国先生はその事を池山栄吉先生との出会いとして、私は浄土へ行くと語られている。強くなり正しくなる浄土なら私は行けそうにないが、悩んだ方々がおられる浄土へなら行ってみたい。