副住職のはなし
お値段以上にお手上げ
副住職のはなしyahooに「お値段以上にお手上げ」という書き出しで、大手の台頭によって街の家具屋さんの経営が圧迫されているとのニュースを見た。
私は家具が好きでお金をためて少しずつ揃えている。アメリカのビンテージ家具が好きで大手ではなく、新潟県内にある町のお店で買っている。大量生産された新品ではなく、人がともに過ごした時間が味となっている家具は住んでいる古い家によく合う。そしてお店には家具が好きな店員さんがいて、色々とお話を聞かせてくれる。わたしも喋る。
家具の話にとどまらないで仕事・人生の話・失敗した成功した話など。
お寺もこのようにありたいと思う。しかし近年お寺のマニュアル化が進んでいる。代表的なのが法話を上手に話すことを目的とする講座である。わかりやすくお話をして興味を持ってもらうという趣旨である。しかしその根っこには、自分がわかる範囲でしか話を聞かないという頑な心があるのではないか、と言ったら言い過ぎだろうか。
本当に大切なことはマニュアル化して話し方を習得したら話せるのだろうか。そして本当に大切なことって何だろうか。